起業家が初めて人を採用するときの注意点

こんにちは、
坂本憲彦です。

先日、飲み会で数人の方から
こんな相談を受けました。

「初めて人を採用しようと思っているんですが、
 どんな基準で人を選べばいいですか?」

という質問でした。

その方は、
これまで起業してから一人でやってきたけど、
より仕事を拡大させていくために
人を増やしていく必要があるということでした。

人の採用って
最初はめちゃくちゃドキドキします。

私も起業して、初めて
アルバイトを雇うときも
とても緊張しました。

面談もしてみましたが、
結局、何がいいのか、
何を基準で人を選べばいいのか
まったく分かりませんでした。

これまでの10年で
正直、採用したけど、
失敗したことも沢山ありました。

最初の印象はすごく明るい感じでも
実際に仕事をさせてみたら、
まったく仕事ができなかった人もいました。

また、採用してから
色々な問題で会社の輪を乱す人もいました。

単に輪を乱すだけならまだしも、
他の社員も巻き込んで、
会社を分裂させようとする人もいました。

などなど、
ここでは書ききれないくらい
人の採用に関しては苦労してきました。

人の採用は
たとえアルバイトや業務委託であったとしても
自分の会社の将来を大きく左右します。

そこで、今日は、
私なりの起業家ための人の採用のポイントに
ついてお話したいと思います。

今日のお話は単に、
アルバイトや社員の採用だけでなく、
ジョイントベンチャーのパートナー選びにも
通じるお話です。

ジョイント先との関係に悩みを抱えている方も
ぜひお読みください。

人を採用するときのもっとも重要なポイント、
それは何かというと、

「理念」

です。

「また、理念の話ですか・・・」

もしかしたら、そう思った方も
いるかもしれませんが、
ちょっとお待ち下さい。

「理念」は
人を採用するときにこそ、
もっとも重要です。

というか、人と一緒に仕事をするときにこそ、
「理念」が必要になってきます。

理念ていうとちょっと、
抽象的なので、
もうすこし具体的にいうと、
「価値観」です。

あなたの会社が
どういった価値観を大切にしているのかということです。

たとえば、
売上至上主義なのか
理念経営なのかということです。

ひたすら売上を上げて、
利益を増やすことだけを目的にしている会社なのか?

それとも、
理想の社会を作っていくことが目的なのか?

自分の会社の価値観を明確にすることが大事です。

なんで、そんな回りくどいことを考えないと
いけないのかというと、
人の採用というのは、
この価値観に共感した人が
集まるからです。

売上至上主義の社長のもとには、
売上だけが目的の人が集まります。

ようは自分の報酬だけが目的の
人が集まるということです。

極端かもしれませんが、
いかに自分が儲かるかだけを
考えている人が集まるということです。

たとえば、
「給料がいいから、うちの会社にきませんか?」
という誘い方をすると、
給料だけが目的の人が集まります。

もちろん、給料を沢山払ってあげるというのは、
経営者にとっては大切なことです。

ただ、単純に給料だけで人を集めてしまうと
そういった人しか集まらなくなります。

そして、売上だけが目的だと
結局、売上が下がると離れていきます。

ただ、離れるだけだったらいいですけど、
他の社員やスタッフも引き連れて離れていこうとする人もいます。

そういった内部のいざこざが、
だいたい起業してから5年〜10年くらいの会社で起こります。

じゃあ、そういった内部分裂や
売上至上主義の殺伐とした会社を作りたくない場合は
どうすればいいのか?

そこで、
理念に共感しているかどうかが
大切になってくるのです。

自社の価値感に共感しているか?
自社の将来のビジョンを一緒に実現したいと思っているか?

これがめちゃくちゃ大事です。

自社の価値観に共感してくれている、
自社のビジョンを一緒に実現したいと思ってくれている。

こういった人が
一緒に働いてくれると大きな力を発揮してくれます。

自らどのように行動するのか?

自社の商品をもっとよくしよう。

自社のサービスをもっとよくしよう。

お客さまに喜ばれるように、もっと工夫しよう。

そう考えてくれる人が集まってきます。

単に報酬だけではなく、
自社の価値観にそった人が集まってくれることで、
より会社が力を発揮していきます。

なので、
人を採用するときには、
まずは、自社の理念、価値観、ビジョンを
明確にしてください。

これをやらずに人を採用し続けていると、
いつまでもたっても事業が大きくなりません。

結局、
自分一人でできるビジネスの規模感としては、
せいぜい年商1億程度です。

規模の大小がいいとか悪いわけではありませんが、
より社会に大きな影響を与えたい、
より多くの人に喜ばれたいと思うなら、
最終的には、自分一人の力では無理です。

また、どんなに頑張っても人は
スーパーマンになれません。

どんな有能な経営者にも
できないことは沢山あります。

ですから、
より力を発揮していくためにも
人の力を借りる必要があります。

人の力を借りれなければ、
いつまでたっても忙しいばっかりです。

自分が本当に集中したいところに
集中することができません。

ですから、
自分が本当に集中したいところに集中するためにも
人の力を借りていってください。

そして、
10年とか20年とか長期にわたって
人の力を借りていくためには、
自分の中に揺るぎない「理念」を
作っていってください。

それが、
長く成功し続ける秘訣です。

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